ミルトンエリクソンの小児麻痺
ミルトンエリクソンと言えば、催眠の世界では知らない人はいないというほどすごい人です。でも、生涯のうちに沢山苦労したすごい人です。そのうちのエピソードの1つを紹介します。
1919年の8月、ミルトンエリクソンは小児麻痺に。なぜそうなってしまったかというと沢山の流れがあるので一気に紹介しきれませんが、ポリオにかかったのです。しかもその同じ年の6月に高校を卒業したばかりなのに、なんと小児麻痺になる前の8月に3人の医者が隣の部屋で母に「この少年は朝までもちません」と話しているのを聞いたのだそうです。
ですがその後結局回復し、小児麻痺にはなってしまいましたが、その後松葉杖を使い始めるようになり、それからそれが更にステッキ2本で大丈夫になっていったのだそうです。最終的には1本に。私はすごい努力家だなと思いました。
しかも生涯を持ちながらも、次の年の同じ時期までにはかなり回復していて、缶詰工場で座り仕事くらいできるようになっていて、そこで働きながら大学に進む為にお金を少し稼いだのだそうです。
でもポリオは、右脚と右腕にきて、そのポリオという病気の為、身体の感覚ほとんど全てがなくなってしまったのだそうです。
最初自分の脚や腕が一体どこにあるのかわからないという感覚に。今後はそういった感覚を克服することに力を入れなくてはいけなくなったのです。その後また少しずつ感覚が回復していき、手首や手や肩の場所がわかるようになる前に、まず肘の位置がわかるようになっていき、身体の部分との位置関係から肘の位置や感覚を理解していったのだそう。体のマヒしている部分の全てがそういった自分なりに頭で理解しながら感覚をつかむのに時間を費やしていたのだそう。
これがもし普通に感覚がある人だったら、頭で考えなくても勝手に動いてくれますよね。でも彼にはそういった体の関連さえわからないのだそう。それでも長い時間をかけて、1つ1つ順番に、じっくり身体の配置の感覚を作り上げていったのだそうです。
体が麻痺してまともに生活もできないのに、くじけることなく努力するというところ、普通の精神力じゃできなことですよね。普通の人ならきっと「麻痺してしまった、もう終わりだ・・・」となって途中であきらめてしまうでしょう。
ミルトンエリクソンはこういうすごい人です。